8月12日(金)、第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプが始まりました。
初日は午後に会場入り。会場のプチマルシェさんは意外と山奥にあります。ところどころに案内板は出ているものの、心細くなった参加者の方もいたようです。しかし、生活の厳しく大変なところにこそ素晴らしい文化があるとも言われます。これから到着される方、ぜひこの山道も文化体験・文化理解のひとつと考え、楽しんでください。
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プチマルシェさんへの道 |
各々宿泊場所に荷物を置き、みんなそろっての最初のプログラムは、自己紹介とトランシルヴァニアのロマ人(ジプシー)に関する座談会。夕食後はカロタセグ地方のロマの踊りと牛の出産、そしてカロタセグの洗礼式の映像を上映しました。
明けて13日(土)、朝食後、まずはじゃがいも掘りです。じゃがいもは、トランシルヴァニアやカロタセグでもとても重要で大切な作物のひとつで、じゃがいもを栽培していない家はないといっても過言ではないほどです。トランシルヴァニアと長野、場所は違いますが、同じような光景が繰り広げられました。
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じゃがいもの収穫作業
波型のつば広むぎわら帽子がカロタセグ風 |
じゃがいも掘りの次は、薪割りです。トランシルヴァニアでも、伊那のプチマルシェさんの周辺でも、暖房やお風呂、炊事のために薪は欠かせません。
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意外に力の必要な薪割り |
続いて、メインプログラムでもある、民俗舞踊です。新聞各社からも取材に来てくださいました。カロタセグのハンガリー人とルーマニア人それぞれの踊りを紹介した後、実際に参加者の方も、カップルダンスの「チャールダーシュ」を一緒に踊ってみました。カロタセグの踊りは初めての方がほとんどで、勾配のある草地ですが、楽しく踊ることができました。
踊りの後は、トランシルヴァニア風、野外料理です。ひき肉にスパイスを利かせ、棒状に形作って焼く、ルーマニア・トランシルヴァニア名物の「ミッチ」や肉類のグリル3種、フライドポテト、ルーマニア風にんにくソース、トマトときゅうりとたまねぎの甘酸っぱいサラダに参加者の方の即興キャンプ料理も加わり、おいしく楽しくいただきました。屋外での食事は、自然と箸も進みます。(トランシルヴァニアでは普通箸を使いませんが、今回は、使用後火にくべることができる割箸を使用しました)
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一緒に「ミッチ」を作る |
ひとしきり食べた後は、トランシルヴァニア名物焼き菓子「キュルテーシュ・カラーチ」を作りました。
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キュルテーシュを焼く |
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参加者もキュルテーシュに挑戦 |
お腹が落ち着いたら、再び踊りを踊りました。
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男性舞踊も!? |