2011年8月19日金曜日

長野カロタセグ民俗文化キャンプについて




民俗舞踊や歌などを学ぶのも、もちろんこのキャンプの目的のひとつですが、それだけなら従来から都心でやってきた舞踊講習会で集中して学ぶことができました。ですが、民俗舞踊は本来その踊りの生まれた地での生活と切り離すことのできないものです。そこでの生活を理解して、初めてその踊りが理解できるのです。今回長野県の交通の便の決してよくない場所を敢えて会場としたひとつの理由は、そこにあります。

もちろん、長野県はトランシルヴァニアではありませんし、トランシルヴァニアの踊りや文化を体験し、学ぶのにはトランシルヴァニアに行くのが一番いいことは言うまでもありません。

しかし、日本に住む大多数の人にとっては、いくらトランシルヴァニアに興味があっても、気軽に行ける場所ではありません。距離や言葉、費用の問題もありますし、なにより情報が少ないです。私自身、思い立ってから実際に足を踏み入れることができるまで、約2年かかりました。情報や言葉の問題が解決できても、物理的な問題で、往復約3日くらいかかります。せっかく行っても、実際に何かを感じ、理解するには1日や2日では十分なはずがありません。残念ながら、日本で暮らすほとんどの人にとって、1週間以上の休暇を取るのは難しく、トランシルヴァニアの文化を実際に体験するのは容易なことではありません。

そこで、気候や自然との距離、生活スタイルにおいてある程度の類似点がある長野で、もう少し気軽に、かつ複合的に民俗舞踊や文化を紹介しようと考えて企画したのが当キャンプです。 

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