2011年8月25日木曜日

第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプは無事終了しました

第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプは、おかげさまで無事終了しました。

ご参加いただいた皆様、スタッフ・関係者の皆様、ありがとうございました。

キャンプ中の様子は当ブログやプチマルシェさんのジャーナルにてご覧いただけます。

当キャンプについてお気づきの点がありましたらぜひご連絡くださいませ。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

パラチンタ



トランシルヴァニア・カロタセグ地方の軽食「パラチンタ」。発酵させた生地を揚げて作ります。中に何も入っていないもの、野菜や乳製品、果物を入れたものなどありますが、今回、長野ではキャベツ、きのこ、りんごの三種類を作ってみました。本来のものより油を控えて作ってみると、信州の「おやき」にも少し似ているとの声が。

皆さんはどんなパラチンタがお好きですか。

2011年8月20日土曜日

豚の脂身焼き

豚の脂身(ベーコン)を直火であぶって食べるのは、トランシルヴァニアで人気のレジャーのひとつです。

本来は野外でするものですが、今回、長野で、炉端脂身焼きをしてみました(雨天のため)。


焼いて溶けた脂を、野菜をのせたパンにたらして食べるのは、初めての人ばかりでしたが、思わぬおいしさを発見したようでした。

2011年8月19日金曜日

長野カロタセグ民俗文化キャンプでの生活

前の記事で、長野カロタセグ民俗文化キャンプ企画の意図について少し説明しました。今回はキャンプでの実際の生活について少しご紹介します。

当キャンプでは、参加者はテントや近隣の宿泊施設等に宿泊し、午前から夜まで、各種プログラムに参加できる他、農村生活の体験をすることができます。


家畜とのふれあい


トランシルヴァニアの農村では、多くの家で牛、豚、馬、鶏などの家畜を飼っています。長野カロタセグ民俗文化キャンプの会場のプチマルシェさんでは、山羊を飼っていて、山羊に餌をやったり、触れ合ったりすることができました。まだ若い山羊ですが、来年以降は、乳搾りもできるかもしれません。



薪作り

トランシルヴァニアの多くの地域でもそうですが、今回の会場周辺でも、薪は暖をとるのに重要な燃料です。


畑の整備・種まき

新鮮な野菜の採れる夏は、畑で過ごす時間も長いです。


ドラム缶風呂
 トランシルヴァニアの田舎では、お風呂のない家も珍しくなく、鍋等でお湯を沸かし、たらい等を用いて体を洗います。今回の長野のキャンプでは、ドラム缶風呂を利用しました。薪を使って火を起こし、お湯を沸かします。屋外での入浴は、都会では経験できないもので、参加者の方にも予想外に好評でした。

長野カロタセグ民俗文化キャンプについて




民俗舞踊や歌などを学ぶのも、もちろんこのキャンプの目的のひとつですが、それだけなら従来から都心でやってきた舞踊講習会で集中して学ぶことができました。ですが、民俗舞踊は本来その踊りの生まれた地での生活と切り離すことのできないものです。そこでの生活を理解して、初めてその踊りが理解できるのです。今回長野県の交通の便の決してよくない場所を敢えて会場としたひとつの理由は、そこにあります。

もちろん、長野県はトランシルヴァニアではありませんし、トランシルヴァニアの踊りや文化を体験し、学ぶのにはトランシルヴァニアに行くのが一番いいことは言うまでもありません。

しかし、日本に住む大多数の人にとっては、いくらトランシルヴァニアに興味があっても、気軽に行ける場所ではありません。距離や言葉、費用の問題もありますし、なにより情報が少ないです。私自身、思い立ってから実際に足を踏み入れることができるまで、約2年かかりました。情報や言葉の問題が解決できても、物理的な問題で、往復約3日くらいかかります。せっかく行っても、実際に何かを感じ、理解するには1日や2日では十分なはずがありません。残念ながら、日本で暮らすほとんどの人にとって、1週間以上の休暇を取るのは難しく、トランシルヴァニアの文化を実際に体験するのは容易なことではありません。

そこで、気候や自然との距離、生活スタイルにおいてある程度の類似点がある長野で、もう少し気軽に、かつ複合的に民俗舞踊や文化を紹介しようと考えて企画したのが当キャンプです。 

地元の方たちとの交流

8月17日、地元の伊那節保存会の方たちが第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプを訪問してくださいました。

トランシルヴァニア名物筒状焼き菓子「キュルテーシュ・カラーチ」をご賞味いただいた後、トランシルヴァニア・カロタセグ地方の踊りと伊那の踊り・唄で交流することができました。



それぞれ、活動の拠点となる場所は違いますが、古くから伝わる美しい文化を大切にして、伝えていこうという考えは共通するものです。とても楽しく貴重な時間となりました。ありがとうございました。

長野でトランシルヴァニアの民族衣装展を開催中です

第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプと同時開催で、トランシルヴァニアの民族衣装展を長野県伊那市のプチマルシェさんにて開催中です。



カロタセグ地方のビーズ刺繍ベストやエプロンとスカートのセット、約30種類のスカーフ、ルーマニアのブラウスやスカート、リネン類、民俗音楽のCDなど、約100点を展示販売しています。

残り期間も少なくなりました。ぜひお早めにご覧ください。

長野日報に掲載されました

2011年8月16日 長野日報 

記事の本文はこちらのリンクからも読むことができます。

2011年8月18日木曜日

信州の文化

せっかく長野にお邪魔しているので、会場から少し足を伸ばしてみました。

高遠城址付近からの展望

木地師工房や高遠焼の窯元が並んでいました

木地師工房を見学させていただきました。木の器、やはりいいですね。

2011年8月15日月曜日

トランシルヴァニア名物焼き菓子「キュルテーシュ・カラーチ」を試してみませんか?

トランシルヴァニアやハンガリーで人気の焼き菓子、キュルテーシュ・カラーチ

トランシルヴァニアのキュルテーシュ作り


第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプ野外料理でもとても好評でした。




今回のキャンプの期間中(8月21日まで)、キャンプ会場のプチマルシェさんにてこのキュルテーシュを特別に1本900円で予約販売することになりました。お食事の後に、お土産に、いかがでしょうか。ご希望日の前々日までにプチマルシェさん(0265-96-0657)または当センター(090-8488-2039)まで電話でご予約ください(前日以降のお申込も、お受けできる場合もありますので一度お問合せください)。

長野の新聞に掲載されました

2011年8月14日 信濃毎日新聞(中南信)


2011年8月14日 中日新聞(南信)

開催期間中も、随時参加の受付をしていますので、プチマルシェさん(0265-96-0657)または当センター(090-8488-2039)までお問合せください。

第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプが始まりました!

8月12日(金)、第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプが始まりました。

初日は午後に会場入り。会場のプチマルシェさんは意外と山奥にあります。ところどころに案内板は出ているものの、心細くなった参加者の方もいたようです。しかし、生活の厳しく大変なところにこそ素晴らしい文化があるとも言われます。これから到着される方、ぜひこの山道も文化体験・文化理解のひとつと考え、楽しんでください。

プチマルシェさんへの道


各々宿泊場所に荷物を置き、みんなそろっての最初のプログラムは、自己紹介とトランシルヴァニアのロマ人(ジプシー)に関する座談会。夕食後はカロタセグ地方のロマの踊りと牛の出産、そしてカロタセグの洗礼式の映像を上映しました。

明けて13日(土)、朝食後、まずはじゃがいも掘りです。じゃがいもは、トランシルヴァニアやカロタセグでもとても重要で大切な作物のひとつで、じゃがいもを栽培していない家はないといっても過言ではないほどです。トランシルヴァニアと長野、場所は違いますが、同じような光景が繰り広げられました。

じゃがいもの収穫作業
波型のつば広むぎわら帽子がカロタセグ風

じゃがいも掘りの次は、薪割りです。トランシルヴァニアでも、伊那のプチマルシェさんの周辺でも、暖房やお風呂、炊事のために薪は欠かせません。


意外に力の必要な薪割り


続いて、メインプログラムでもある、民俗舞踊です。新聞各社からも取材に来てくださいました。カロタセグのハンガリー人とルーマニア人それぞれの踊りを紹介した後、実際に参加者の方も、カップルダンスの「チャールダーシュ」を一緒に踊ってみました。カロタセグの踊りは初めての方がほとんどで、勾配のある草地ですが、楽しく踊ることができました。

踊りの後は、トランシルヴァニア風、野外料理です。ひき肉にスパイスを利かせ、棒状に形作って焼く、ルーマニア・トランシルヴァニア名物の「ミッチ」や肉類のグリル3種、フライドポテト、ルーマニア風にんにくソース、トマトときゅうりとたまねぎの甘酸っぱいサラダに参加者の方の即興キャンプ料理も加わり、おいしく楽しくいただきました。屋外での食事は、自然と箸も進みます。(トランシルヴァニアでは普通箸を使いませんが、今回は、使用後火にくべることができる割箸を使用しました)

一緒に「ミッチ」を作る

ひとしきり食べた後は、トランシルヴァニア名物焼き菓子「キュルテーシュ・カラーチ」を作りました。

キュルテーシュを焼く

参加者もキュルテーシュに挑戦

お腹が落ち着いたら、再び踊りを踊りました。

男性舞踊も!?



2011年8月12日金曜日

第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプが始まります

いよいよ、本日より第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプが始まります。

初日にはトランシルヴァニアに関する一般的なお話や民俗舞踊の実演を
予定しています。

また、13日土曜には民俗舞踊の講習のほか、野外料理とトランシルヴァニア
名物筒状焼き菓子キュルテーシュ・カラーチの実演販売を予定しています。

トランシルヴァニアの民族衣装展も期間中同時開催します。

多くの方々とお会いできるのを楽しみにしています。

2011年8月11日木曜日

トランシルヴァニアの民族衣装展


8月12日から22日の第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプの期間中に、同時開催にてトランシルヴァニアの民族衣装展を長野県伊那市のプチマルシェさんで行います。


トランシルヴァニアの民族衣装やクロス類、小物などを間近で見てお買い求めいただける滅多にない機会です。ぜひお出かけください。

日本に到着しました

トランシルヴァニアのカロタセグよりはるばる40時間、日本に到着しました。航空会社の都合により、急遽経路変更となり、到着時刻も大幅に遅れ、予想外の長旅となりました。



12日からの第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプに向けて、最後の調整です。皆さまとお会いできるのを楽しみにしています。

2011年8月2日火曜日

トランシルヴァニア名物筒状焼き菓子「キュルテーシュ・カラーチ」


キュルテーシュ・カラーチはトランシルヴァニア名物の焼き菓子で、ハンガリーでも、お祭の屋台などで人気があります。トランシルヴァニアではお祭などではもちろんですが、日曜などに家庭でも親しまれているお菓子です。

甘い菓子パンのような生地を木の棒に巻きつけ、炭火で焼きます。焼けたら木の棒から外し、筒状のお菓子ができあがります。外側はパリッとカラメリゼされ、中はやわらかい、焼きたてがお勧めです!

8月12日から22日まで開催する第1回長野カロタセグ民俗文化キャンプの期間中にも、このキュルテーシュの実演販売を何度か予定しています。

この珍しいお菓子を、この機会に試してみてはいかがですか?

長野カロタセグ民俗文化キャンプについては、サイトをご参照ください。