2013年3月8日金曜日

2013年1月14日(月・祝) Táncház from Budapest

東京での公演の翌日はオフ。演奏家たちは東京観光に出かけました。

明けて三連休の最終日は朝から楽器演奏の講習会を行いました。
ヴァイオリンと三弦ヴィオラとコントラバスの基本の編成です。日本でハンガリーの民俗音楽の奏法を学ぶ機会はほとんどありませんので、参加者の方たちにとっても貴重な機会となったのではないでしょうか。

楽器演奏講習の様子

楽器講習に集中しているうちに時間が過ぎ、講習室から出てみると、外の様子に異変が! 

講習室からは外の様子が見えず、気づかなかったのですが、雪がかなりのペースで降っています。

楽器講習後は昼食を取って、午後のイベントであるターンツハーズ(生演奏と踊りのパーティー)の会場に移動する予定でしたが、雪は勢いを増すばかりで、道路も大渋滞です。


思いがけぬ雪の中の移動
昼食どころではなく、やっとのことでターンツハーズの会場に到着しました。運営団体の方が間食用に用意してくださっていたサンドウィッチを、昼食代わりにありがたくいただきました。

が、別便の楽器は雪のためなかなか到着しません。

でも、そんなときこそ、トランシルヴァニア流の思考法を活用すべきときです。

いろいろ便利な現代日本の都市とは異なり、トランシルヴァニアでは今でも物事が予定通りに進まないことが珍しくありません。 また、いつでも何でも物が揃っているわけではありません。でも、思い描いたとおりにいかないことを嘆いていても状況が好転するわけではなく、その状況を楽しむ、あるいは工夫によって別の解決法を試みることが必要となります。

会場には、主催者や関係者を中心に、ある程度の人数が開始時刻までに集まることができました。まずは、辛うじて一緒に移動していたヴァイオリンと、関係者の方のヴァイオリンをお借りして、ヴァイオリン2台で、演奏と踊りを始めました。本来は三弦ヴィオラとコントラバスで伴奏すべきところですが、その場にある楽器を活用しました。演奏そのものはもちろんですが、いろいろな状況で臨機応変に対応するということに関しても、本当に安心して任せることのできる素晴らしい演奏家たちです。今回日本で演奏する機会を持てたことは本当にうれしく思います。


ヴァイオリン2台での演奏
しばらく待てば状況が好転するかと思いきや、埼京線が運転見合わせになったとの情報が入り、遠路はるばるいらっしゃったにもかかわらず、あと一歩のところで来場を断念された方もいらっしゃいました。

最終的には、何らかの手段で来ることができた方も大勢いらっしゃり、楽しいターンツハーズとなりました。 電車が止まった途中の駅から2時間もかけて歩いて来て下さった方も複数いらっしゃいました。もちろん、事故などがあってはなりませんが、困難にも負けず、強い意志を持って私たちのイベントに駆けつけてくださった方々がたくさんいたことは、とてもありがたく、うれしいことでした。

楽器も無事届き、大勢の方に演奏と踊りを楽しんでいただきました

ご来場くださった皆様、運営に多大なご協力をいただいた踊り部の皆様、ありがとうございました。



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